革靴を長持ちさせるためには、日頃のお手入れ「靴磨き」は欠かせません。
靴磨きのための道具も沢山あり過ぎて、何を揃えれば良いのか分からない人に最低限必要な道具は何かを解説します。
それぞれの道具の役割から使い方、さらに”あったらいいな”というアイテムをご紹介します。
靴磨きに最低限必要な道具5選
革靴を美しく長持ちさせるために、「靴磨き」に最低限必要な道具を5つご紹介します。
- 馬毛ミニブラシ(ほこり落とし用)
- 豚毛ミニブラシ(磨き込み用)
- 汚れ落とし用クリーナー
- シュークリーム
- クロス
それぞれ詳しく見ていきましょう。
馬毛ミニブラシ(ほこり落とし用)
馬毛ブラシは、毛並みが柔らかく、ほど良いしなやかさがあるので、ホウキのようにパパッとゴミを払い落とすことができ、革靴の汚れ落としに最適です。
帰宅後、1日履いた靴のホコリと汚れをサッと落としてあげるだけで、革の劣化を抑えるため革靴はずっと長持ちします。必ず持っておきたい道具の一つです。
豚毛ミニブラシ(磨き込み用)
豚毛ブラシの「密度」と「硬さ」が、革靴に塗ったクリームを伸ばして、馴染ませ、艶を出すのに最適です。
豚毛ブラシは、クリームの色がわかりやすいように白い毛を使っているものが多く、毛先に蓄積したクリームが色移りしてしまうことを防ぐためにも、「クリームの色」や「革靴の色」に合わせて使い分けることをおすすめします。
汚れ落とし用クリーナー
革靴の表面に付着して固まってしまったホコリ、ブラッシングでは落としきれないほど細かいチリ、古いクリームやワックス等を落とすためには、汚れ落とし用のクリーナーを使用します。
ブラシでは落とせなかったホコリやチリ、古くなったクリームを落とすことで、乳化性クリームの浸透性が上がるだけでなく、通気性も維持されて、長持ちに繋がります。
シュークリーム
革靴に栄養と潤い、柔軟性を与え靴を長持ちさせるのがシュークリームです。
シュークリームの中でも、革に栄養を与え、ツヤを出すのが乳化性クリームです。
乳化性クリームは、ソフトでシルキータッチな伸びと優れた浸透性、光沢感を得ることができます。
乳化性クリームと違い、水分が含まれていないものが油性クリーム。
油性クリームも栄養補給とツヤ出しをするシュークリームです。こってりとしたオイリーなクリームが多く、しっかりとツヤを出してくれます。
クロス
クリーナーやクリームを塗るのにクロスを使用しますが、自宅にある古くなったTシャツを切ったウエスなどで十分です。
しかし、ワックスを塗って鏡面磨きをしたいときには、コットン素材のネル生地の布を使うのが効果的です。
さらに、靴磨き専用の目が細かい「グローブクロス」を使うともっと効率的に磨き上げることが出来ます。グローブ型になっているので、磨きやすく、簡単に最終仕上げを終わらせることができます。
”あったらいいな”のアイテムを紹介
革靴に必要最小限の道具を紹介しましたが、靴磨きをするうえで、さらに便利なアイテムが沢山ありますのでご紹介します。
シューキーパー
先ずは、シューキーパーです。
革靴の品質維持には「シューキーパー」も必須アイテムです。
シューキーパーを入れて保管することにより、革靴にできたシワを伸ばし、ヒビ割れを予防します。
少々お値段が張りますが、木製のシューキーパーを使うことで汗や湿気を吸収したり、臭いも防いでくれますので、靴を長持ちさせるために揃えたい道具です。
ペネトレイトブラシ
ペネレイトブラシは、靴の細かい部分にクリームを塗るためのブラシです。
クリームを塗るのに、古くなったTシャツでも構いませんが、ペネレイトブラシを使えば、指では細かい部分など塗りにくい場所にも塗ることが出来、布よりも伸びがよく、より短時間で効率的にクリームを塗ることができます。
山羊毛ブラシ
山羊毛ブラシは、鏡面磨き(ハイシャイン)用の最後の仕上げに使用するブラシです。
山羊の毛は、馬毛や豚毛に比べて格段に細く、柔らかいのが特徴です。
これによりソフトなタッチでブラッシングが可能になり、ぴかぴかに輝いた鏡面にブラシ跡が付くことを防ぎます。
ワックスの層を塗り重ねて、ピカピカに光らせた鏡面磨きの状態でブラッシングすることで、鏡面磨きをうまく仕上げることができます。
防水スプレー
革靴を雨や汚れから守るのが防水スプレーです。
定期的に革靴をオイルやワックスで手入れしていれば防水スプレーは不要という考えもありますが、手間をかけず気軽に防水したいなら、防水スプレーを活用するというのも一つの手段です。
防水スプレーをかけておけば、突然の雨や汚れをある程度防げることも出来ますし、そのあとの手入れが楽に済むというメリットもあります。
消臭スプレー
革靴の中のキツイ悪臭を撃退してくれるのが靴用の消臭スプレーです。
靴用消臭スプレーは、靴そのもののニオイを消すだけでなく、足のニオイを解決することにも一役買ってくれます。
靴の中は通気性が悪いため、雑菌たちにとっては繁殖しやすくて住み心地のいい環境です。
繁殖しにくい靴内環境を作るためにも、靴のニオイが出る前から除菌・抗菌効果のある靴の消臭スプレーを継続的に使うと、悪臭の原因となる雑菌を抑えることができるためおすすめです。
まとめ
靴磨きに最低限必要な道具を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
革靴は、定期的なお手入れが必須です。
一日使用したら汚れを落とし、栄養を与えて休ませましょう。
さらに、保管する時にシューキーパーを使ったり、雨や臭いにも気遣うことで快適に長く愛用できます。
あなたにあった道具を揃えて、靴磨きを新たな習慣にしてみてはいかがでしょうか?
きっと靴磨きが楽しくなり、お気に入りの革靴も喜んでくれることでしょう。