革靴のかかとを自分で修理!必要な道具や修理の方法を解説します


毎日履いている革靴は、必ずかかとの部分が削れてきます。

大切な革靴なら、かかとが削れてしまったら修理をしてでも履き続けたいものです。

でも、「自分で修理するのは難しそう」とか「かかとの修理はどのようにすればよいか分からない」という方も多いのではないでしょうか?

プロに修理をお願いするのは簡単ですが、削れてしまった革靴のかかと部分の修理も自分ですることも可能ですので、是非やってみましょう。

事前準備

まずは、靴の状態をよく確認することから始めます。

かかと部分の「トップリフト」はゴムでできていますので、素人でも交換が可能です。しかし、革でできた「ヒール」の部分まで削れている場合は、残念ながらプロにお願いしましょう。

必要な道具

それでは、削れたかかと部分を交換修理するために必要な道具を紹介します。

  • 釘抜き(ヒールはがし)
  • ヤスリ
  • 接着剤
  • インクまたはマジック
  • カッター

詳しく見ていきましょう。

釘抜き(ヒールはがし)

釘抜きは、削れたかかと部分の「トップリフト」を靴本体から外す際に使用します。

しかし、この道具はプロの職人さんが使うものなので、一般の家庭にあるラジオペンチやマイナスドライバーで代用しましょう。

ヤスリ

外した「トップリフト」を新しい「トップリフト」に取り替えて接着するためにヒールの部分を綺麗に研磨し、接着面を滑らかにする際に使用します。

棒ヤスリ(平ヤスリや木工用など)と紙ヤスリ(200番〜600番位)を準備して、状況に応じて使い分けてください。

接着剤

接着剤は、修理する部分の素材に適しているものを使用します。

革靴によく使われる革やゴム、布などに対応した接着剤を準備しましょう。

革やゴム用のボンドや瞬間接着剤など自宅にあるもので十分です。

インクまたはマジック

新しく取り替えた「トップリフト」とヒールの色が違うと見た目も良くないので、ヒールとトップリフトが馴染むように色を整えるのに使用します。

カッター

取り替えたトップリフトがヒールからはみ出している場合にヒールに合わせてトップリフトを整形する際に使用します。

トップリフトは、ゴムでできているため、カットする際に怪我を防止するために防刃手袋またはそれに類するものを装着し、手を保護したうえで使用しましょう。

修理の方法

修理の方法

道具を揃えて、早速修理していきましょう。

大まかな流れは次のとおりです。

①既存のトップリフトを剥がす

②接着面を綺麗にして、接着します

③はみ出た部分を切り取ります

④ヤスリで表面を整えます

⑤染色とワックスで綺麗に仕上げます

詳しく見ていきましょう。

①削れたトップリフトを剥がす

削れてしまった今付いているトップリフトを道具を使って剥がします。

専用の道具がない場合は、マイナスドライバーやラジオペンチなどで外してください。

この時、ヒール部分を傷付けないよう慎重に作業してください。

②接着面を綺麗にして、接着する

外したトップリフトの代わりに新しいトップリフトを取り付けます。

そのためにヒール部分の接着面をやすりを使って綺麗にすると共に平らにします。

この作業を手を抜くと、上手く接着せずにトップリフトが外れてしまうことがありますので、見た目や手で触って平らに滑らかに仕上がっているか良く確認しましょう。

③はみ出た部分を切り取る

用意したトップリフトが全く同じ大きさということはありませんので、取り付けた後で、はみ出た部分をカッターで切り取ります。

取り付けたトップリフトがシッカリと接着したことを確認したうえでカットしましょう。

その際、防刃手袋など手を守るものを装着して怪我をしないように注意して作業しましょう。

④ヤスリで表面を整える

トップリフトを取り付ける際には、履き心地を重視しますが、見た目の仕上げも必要です。見た目を左右するのは、この仕上げの工程が重要になります。

かかと全体が凸凹しないように、飛び出ている部分を丁寧に平らにしていきます。

⑤染色とワックスで綺麗に仕上げましょう

革靴全体の色を整えるためにヒールの色に合わせてインクを何度も塗りましょう。

一度塗って、乾いたらもう一度インクを塗って、その後で靴用のワックスを塗り、乾かした後で柔らかい布で磨いてツヤを出していきましょう。

靴のかかとの劣化を防ぐポイント7選

靴のかかとの劣化を防ぐポイント7選

靴は大切に履いていれば長く使い続けることができます。

特に革靴は、部品ごとに分解できる作りになっており、修理しながら履けば10年以上履き続けることも可能です。

歩き方や脱ぎ方、履き方などについてかかとの劣化を防ぐポイントを7つご紹介します。

  1. 靴べらを使う
  2. 歩き方に気を配る
  3. 脱ぐ時はかかとを押さえる
  4. 定期的にブラッシングする
  5. 毎日同じ靴をはかない
  6. シューキーパーを使う
  7. サイズの合った靴をはく

これらのポイントを日頃から意識しながら使用して、かかとを傷めないようにしましょう。

まとめ

革靴のかかとを自分で修理する方法や必要な道具を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

新品同様に復活させるには、多少の技術と道具が必要ですが、なれれば上手くできるようになります。

また、最後にご紹介したかかとの劣化を防ぐポイントを駆使することで、愛用の革靴を長く愛用することができます。

修理するには、少しでも早い方が良いので、メンテナンスを兼ねて靴の状態を確認して、早め早めに修理して、快適な状態で使用しましょう。

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