革靴の表面にひびができてしまったという経験がある方は多くいるのではないでしょうか。
ひび割れしやすい部分はアッパー(表面)ですので、どうしても目立ってしまいます。
革のひび割れを対策するためには、革靴の正しいケアを取り入れることが大切です。
ケアを見直して、スマートな足元を保ちましょう。
今回は、革靴がひび割れを起こす原因と対策について解説します。
革靴はひび割れを起こしやすい
革靴は、些細なことがきっかけでひび割れを起こします。
特に多いのは、履きじわができた部分にひびが入るケース。
足の甲からつま先あたりの、足が曲がる部分に少しずつひびが入っていきます。
革が乾燥することがきっかけとなり、放置しておくとひびがどんどん深くなるので注意が必要です。
ケアをせずにほったらかしにすることはもちろんですが、ケアをしすぎていてもひび割れを起こす場合があります。
大切な革靴を長く愛用できるよう、正しい知識を身につけましょう。
革靴のひび割れを引き起こす主な原因
まずは、革靴がひび割れを引き起こすきっかけとなる4つの行動パターンについて解説します。
・ケアが不十分
革靴は適切なケアをしていないと、革が乾燥し、ひび割れを起こします。
靴クリームやワックスを使用して靴を磨くことは、革靴をきれいに見せるだけでなく、革を保湿して栄養を与える大切な作業です。
日頃から革の状態を観察しておくことが大切です。
・履き過ぎ
一足を頻繁に履き過ぎていると、革が休む時間がありません。
また、ケアが行き届かなくなることも避けられません。
革靴を酷使することによって、ひび割れやカビ発生など、さまざまな劣化を引き起こします。
・過剰なケア
革靴を大切にするあまり、ケアをしすぎることが、逆にひび割れを起こす原因となる場合があります。
靴クリームやワックスが蓄積することによって、革が固くなり、のちにひび割れを起こすのです。
靴磨きを頻繁にしすぎたり、古い靴クリームを取り除かず靴クリームを塗り重ねたりすると、革に負担がかかってしまいます。
・幅・サイズの不一致
足の幅やサイズが合っていない場合、革靴は無理な動きを強いられます。
フィットしていないことが原因で、余分な履きじわができ、ひび割れを起こしやすくなるのです。
特に足のサイズより靴が大きい場合には、つま先部分が曲がりやすくなるため、劣化を早めやすくなります。
革靴のひび割れを対策する方法
ひび割れを防ぐには、革靴の正しいケアを実行することに尽きます。
次の3つを習慣にすると、ひび割れを対策しながら長く愛用できるでしょう。
・適度なケアをする
履いたあとは毎回馬毛ブラシを使ってブラッシングをし、ホコリを蓄積させないことが大切です。
ブラッシングをしながら革のコンディションを見ることを習慣づけると、革が乾燥してきたことに気づくことができます。
乾燥が気になってきた頃に、靴磨きを行うと良いでしょう。
靴磨きは月に一回といったように頻度を決めて行う必要はなく、数ヶ月〜半年に一回くらいで問題ありません。
・シューキーパーを使う
革靴を長時間履いたあとは、靴の中にシューキーパーを入れることを習慣にしましょう。
履きじわを伸ばし、革靴をきれいな形にキープできます。
・3〜4足を履き回す
一日履いた革靴は、大量の汗を吸い込んでいます。
湿気を取り除き、表面の履きじわを伸ばすには、十分な時間が必要です。
毎日のように同じ革靴を履くことがないように気をつけ、3〜4足をローテーションしましょう。
ひび割れしてしまった場合
では、実際に革靴がひび割れしてしまった場合に、修復する方法があるのかについて簡単に説明します。
ひびの程度が軽い場合には、表面を削ってならし、靴クリーム・ワックスを使って磨くことで、目立たなくすることが可能です。
ひびが深い場合には靴磨きで修復することは難しいものの、別の革を縫い付けて補強する方法などもあります。
金額が高くなる場合がありますが、もとどおりに近い状態に修復できる可能なケースもあります。
処分を検討する前に、靴の修理サービスに相談してみると良いでしょう。
まとめ
今回は、革靴のひび割れをテーマとして、原因や対策について解説しました。
ひび割れの主な原因は、ケアが不十分・履きすぎ・過剰なケア・幅やサイズの不一致などが挙げられます。
履きじわがついた部分が乾燥することによって、ひび割れを引き起こすケースが多いでしょう。
対策方法は、適度な頻度でケアをすることや、シューキーパーを使用すること、3〜4足を履き回すこと。
革靴の日頃のケアは決して難しくはありませんので、習慣化することをおすすめします。
特に履いたあとにブラッシングをしながら、革が乾燥していないか気にかける行動がポイントです。
正しいケアをしていくことで、ひび割れやカビ発生などを防ぎ、革靴を長持ちさせることができます。
革靴を消耗品とせず、お気に入りの一足として長く愛用してみてはいかがでしょうか。