日本海新聞さんに掲載いただきました


後継が次代を作る

201916_

懸け橋 時代をつなぐ
人口減少をもろに受け停滞する地方経済。帝国データバンクによると、鳥取県の後継者不在率は72.8%、全国で6番目に高い。倉吉商工会議所が昨年、会員に行った事業継承アンケートでも2割が自身の代で廃業を検討しており、代表者の年齢が60歳以上になるとその傾向はより顕著だ。
■積極的に実践
西田製作所(倉吉市広栄町)では2017年8月、2代目の西田篤司さん(65)から長男の尊義さん(30)が社長を引き継いだ。1966年創業。篤司さんの堅実な経営で業績を伸ばし、現在の社員数は50人。金属の切削加工をメインに自動車専用ギア、産業ロボット用駆動ギア、農業用各種部品などを製造し、国内外に供給している。話題のテレビドラマ「下町ロケット」に登場するトランスミッションにも部品が使用された。尊義さんは2015年4月にUターン。「社長にしか分からないことがある。やりながら一人前になれ」。社長交代は篤司さんの意向だった。
尊義さんは人材を確保するため就職フェアなどに積極的に参加し、ホームページを作り、会社案内パンフレットも刷新。「父がやらなかったことをやった」と振り返る。今春地元から新卒2人が入社する。「社長が若く親近感を持ってもらえたのでは」と笑う。「ものづくりは社員が第一。社員が誇れる会社にしたい」と築50年の工場のトイレを改装するなど働く環境の改善にも着手した。
■つながる企業
所属するフットサルチームは昨年、中国リーグで3位の好成績を収めた。「優勝を狙う。小さな鳥取でもやれることを次世代の子ども達に示したい。それが地方の明日につながる」と力強い。
前職は不動産会社の営業マン。ものづくりとは畑違いのようでもあるが、実は繋がっていると尊義さんは考えている。
その一つがフットサルの先輩で、市内の老舗靴店3代目の岸田将志さん(33)が立ち上げた新規事業「靴の預かりサービス」の支援だ。
靴の置き場所がない顧客から靴を預かり、クリーニングやメンテナンスをして保管、管理し続けるサービス。顧客はスマートフォンやパソコンで自分の靴を管理できる。都市部の靴好きの人に広がりを見せている。
岸田さんはやり方次第で顧客は国内から国外へと広げることができると感じているが「課題は山積みしている」と頭を悩ます。尊義さんは「応援できる」と前職時代に培った結び付きをバックアップに生かす意向だ。
尊義さんは「県内企業同士が協力し合えば対県外、対世界で勝負できる」と言う。その思いに呼応するかのように昨秋、「独りじゃなくコミュニティーを作ろう」と県中部の若手経営者や後継者らが集い、起業精神を持って切磋琢磨する会が誕生した。
自身が練った案を仲間に発表し、磨きをかけて具体化する。否定ではなく議論。メンバーは「この取り組みが全県に広がれば、あちこちで新規事業が生まれて鳥取が元気になる」と信じる。


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